赤ちゃんの熱。そしてわたしの育児ノイローゼ。
前回の記事の続きです。
転落事件から一安心していたところ・・・
18・19日に仕事で岩手まで出向きました。
その間夏休み中の主人に娘を託していたのですが、なぜかずっと不機嫌で泣きつづけていたとのこと。
わたしが帰宅した時も「ふああああああ!!」と旅行に出る前とは打って変わった大きな泣き声。
夜もずっと「うう~~~~あああ~~~~~」と唸り続けています・・・。
娘の症状がちょっとおかしいので久しぶりに一緒に眠りました。
けれど、「なかなか寝ない」「ぐずる」「泣き続ける」とったふだんあまりみない状況に困惑していました。
一日観察してみると、どうやら風邪をひいたのか、のどが不快そう。
くしゃみも頻繁にするようになりました。
熱はありませんでしたが、念のため20日に主人が病院へ連れていきました。
どうやらのどが腫れているようで、それでむずがっているのだろうとのこと。
20日の夜も一緒に眠りましたが、これまでで一番ひどいぐずりと夜泣きで、わたしも赤ちゃんもほとんど眠れません。
夜中、おむつをかえようと布団をはいだとき、足がかんかんに熱かった!
「?」と感じはしたものの、わたしといったら睡魔でぼんやりしていたので、「布団の中に入っていたからあつくなったんやね・・・」と思い、そのまま眠りました。
しかし、まったく娘は眠らず。
「んんんんん~~~~」「んあああああああ~」と唸り声をあげながら、首をぶんぶん振り、手の爪でそばにある壁をがりがり・・・がりがり・・・
このぐずり方はよく娘が夜やる行動のひとつで、
わたしは相当イライラしながら眠ったふりをしていたのですが、午前5時ごろ、主人が起きて娘をリビングに移動させるまで、一睡もねむれないままでした。
「ああ、やっと眠れる・・・」とほっとしたのもつかの間。
主人が寝室のドアを開け、
「ちょっと来て!はるちゃん(娘の名前)ミルク全部吐いちゃって熱が40度8分もある!」
「えええ!!」
すぐさま駆けつけ、何度も検温するも、38度~39度、そして40度・・・とうまく計れません。
でも体が熱く、熱があるだけは確実だったので、その日もすぐに病院へ連れていきました。
赤ちゃんの熱。
わたしは初めて経験しましたがひどくびびりますね・・・。
病院の先生によると、(←いい人なんだけど、なんとなく的を得てないっぽい)母親の免疫が切れはじめるころで、突発性湿疹の可能性も・・・とのこと。
いずれにせよ、ぐったりもしていないし、周囲に注意をむけるほど元気なので大丈夫とのことでした。
処方してくださったのは、
鎮咳去痰剤のアスべリンシロップとカルボシスティンシロップ。
気管支拡張剤のメプチンシロップ。
抗生物質のパセトシン細粒。
そして解熱用の座薬。
薬は飲ませる直前ならすべて一緒でもかまわないとのことなので、授乳前に赤ちゃんの純水にすべてを混ぜて飲ませました。
味が好みだったのか、幸いゴクゴクのんでくれ、抗生物質がばっちり効いたのか、翌日には37度台にまでおちました。(ほ!)
・・・けれど、それと前後して、赤ちゃんの咳や鼻水をもろにかぶっていたわたしに症状がうつり、発熱、のどの痛み、せき、鼻水に悩まされました。。。
特に、のどの痛みはかなり痛く、せきこんで息をするにもひりひり腫れて、夜眠れないほどだった。
大人でさえこんなにしんどいのに、赤ちゃんはさぞつらかっただろう。。。と、夜中唸る娘にイライラしていた自分を反省しました・・・。
主人は日曜日で夏休みが終わり。
援軍がなくなるのでなんとか頑張って連休中に治さねば!と安静にしていたのですが、赤ちゃんのほうは割合けろっとしているのに、わたしのほうはなかなかよくならない。
熱は38度・・・。
ああ・・・これから1週間、この状態でひとりで赤ちゃんの面倒をみるのか・・・
と、なんでもない1週間がひどく恐ろしく、つらく、心細く感じました。
それから月曜日に再び娘を連れて病院へ診察。
ひきつづきのどと気管支のお薬をいただきました。
ベビーカーを使用していったのですが、行く途中ずっと娘は泣きっぱなし。
わたしも熱と頭がぼんやりするのと、鼻水とせきで泣きそうでした。
なんで、なんでもない道を歩くのに、こんなに神経過敏に歩かなければいけないんだろう・・・
なぜ、赤ちゃん泣かないで!!あともう少しだから!!
と心の中で念じつつ周りに気を遣うゆとりもなく歩かねばならないんだろう・・・
普通にジョギングしている人や、買い出しに出ている人、犬と散歩している人、アイフォンを見ながら歩いている学生らしき人とすれ違うたび、
「いいなあ・・・
みんなは外を「歩く」ことがなんの心配もなくできるんだなあ・・・」
という気持ちがよぎり、これまた涙がでてきました・・・。
赤ちゃん・・・つらい・・・
寝ないし、吐くし、おむつを替えるのも着替えをさせるのも一苦労。
うちの子はそう手間がかからないタイプですが、それでも運動力は強いのか、ずっと動きまわるほうです。
うんちは毎日漏れて服にぐっしょりつくので、気が気でありません。
そしてプレイマットに寝かせると、寝返りを打ってはなかなか戻れず、癇癪泣き。
それが一日のうちで何度も何度も繰り返されます・・・。
赤ちゃんがいない生活がどれだけ楽なことか・・・・。
今週は、産後もっともおおきなノイローゼを感じました。
ちょうど5か月の寝返りを打ち始めたころから、娘の行動範囲や興味の範囲がぐっと広がり、
「目が離せない時期」に突入したのです。
自我も発達し始め、奇声や親を呼ぶ泣き、癇癪泣きも一気に増えました。
そして夜泣き・・・。
病気のこともありましたが、そのころからわたしは自分の仕事の時間がとれなくなりました。
四六時中赤ちゃんを見ていなければいけない。
今まで勝手に眠ってくれていた「ねんね期」の自由なひとときがうそのように、ずっと赤ちゃんに神経をめぐらせていなければいけない。
そしてその「目が離せない時期」はこれからどんどん増えてゆく・・・。
仕事、まったく手につかず。
「自分の仕事もおぼつかない状態なのに、これからどんどんひどくなるなんて・・・
」
光りがないトンネルにいるような絶望感。
これから数年、こんな調子でやっていかなきゃいけないことへの恐怖と拒絶感。
テレビで颯爽と仕事をやっている人をみるにつけ、羨望がうずまき、
「ええな・・・この人はどれくらい稼いどんやろ・・・
うち、年中家事育児してても無給やんな・・・」
とぼんやり思うようになりました。
世の中の人は「こどもが、こどもが」というけれど、
実際子供を育ててる母親の心境は、
強制収容所に入ったような感じ。
自分の自由は無視され、365日監督である赤ちゃんのペースで動かねばいけない。
自分の好きな時間に起きられない。ごはんもゆっくり食べられない。家事も赤ちゃんの目を伺いながら眠っているときに黙々とこなす。
よし、終わった、仕事!と思ったらなぜか泣き出す。ミルク、あやすの繰り返し。
外に出るにも風景をぼんやり眺めながらなど「普通の人」ができることができない。
友達と外出もめったに許されない。電車も乗るのが怖い。
買い物に出るにもいつ泣きだすがひやひやしながら急いでことを済ます。
電話をするにも赤ちゃんの泣き声でうまく聞き取れなかったり。
ピンポンチャイムでお昼寝が起こされるので恨んだり。
歌を歌うにも、笑うにも、その向こうには赤ちゃんのため。
頭のなかは、常に赤ちゃん。
赤ちゃんのしもべと化し、常にいっしょの煉獄。
・・・・ほんとうに、ゆるい強制収容所なのです・・・。
また、ちょうど赤ちゃんの転落事故前に主人と大喧嘩したこともあり、もろもろあって育児の監督権と夜泣きはわたしがすべて面倒みることになり、一気にしんどさが加わったことも、そのノイローゼを加速させました。
明日、やっと休日となった今。
娘は痰でのどがゼーゼーし、せきこんで相変わらず吐いてしまう。
今日の授乳量は午後3時の時点で110ミリリットルしか赤ちゃんの胃にはいっていない。
そのうち80ミリリットルは戻す。
機嫌はいいのでなんとかアクアライトを飲ませる。
わたしの風邪は熱は引いたもののよくならない。
やはりのどに痰がからみ、一生分の鼻水を出しているような感じで体全体がだるく、不眠気味で気持ちが悪い。
赤ちゃんの薬がきれるので病院に連れていきたいけれど、わたしの元気が、ない。
主人の仕事は軍隊みたいな職場環境。
昨日など、午前6時に出勤して、帰宅が今日の午前4時。その4時間後の8時には出勤。
仕事が長引き帰宅が午前様、という状態もよくある。
主人は積極的に育児に参加してくれますが、このような就労状態で子供の面倒などみれないのは当たり前です。
そんな状況で・・・・
そんな状態で・・・・
これからやってゆけるんだろうか・・・・
ずうううっとこんなのが続くのだろうか・・・・・
ぐずる赤ちゃんとまいにちいっしょ。
わたしが一人で家事も、育児も、仕事もするのか・・・
そんな状態で仕事なんてできるのだろうか・・・・
できないよ、絶対できない。
わたしの仕事などへっぽこで誰も読まれることなどないしろものだけど、
それでも掲載してくださる場所があるのだから、それでわずかながらのお金もいただけるのだから、仕事はしたい。
赤ちゃんのためにお仕事はできない、というのはいちばん、いちばん自分にとって後悔する選択であることはいうまでもない。
しかもわたしの画風は描きこみ型で、独りですべてやっているので膨大な時間がかかる・・・。
どうすれば、いいのだ・・・・・・。
今もなおこのノイローゼ状態は続いております・・・。
それを解消するために、有り難いことに心配してくれた田舎の両親がしばらく実家で一緒に暮らさないかといってくれました。
わらをもすがりたい状況なので、ぜひともそうしたいと今願っています。
独りで育てるのは、無理です。(涙)