風立ちぬ。
やっと見れました。
「絶対映画館で見る!」と意気込んでいたのですが、昨年の夏中、病気で断念しました。無念・・・。
えがった・・・・!!
えがったであります!!
背景の仕事ぶりが素晴らしすぎでした。
この本は(仕事用のためにも)必須ですね。
まだ買っていませんが。
ジ・アート・オブ 風立ちぬ (ジブリTHE ARTシリーズ)
- 作者: スタジオジブリ
- 出版社/メーカー: 徳間書店
- 発売日: 2013/07/24
- メディア: 大型本
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監督最後の映画だけあって、これでもか!っていうくらいあらゆる乗り物がでまくった作品でしたね。。。
本人も描きまくれて満足だったのではないでしょうか・・・。
また、堀越さんと菜緒子さんの恋が純真で、成熟した大人そのもので、どす黒い人間となってしまった身にはひどく眩しいものでありました。
よく思う。
ジブリの少年少女はなんて恋に直球なのかと。
恋に関するグダグダ(その99%は自分よがりな悩み)がない。
みんな・・・キラキラしてる・・・!
そうだよ、恋より冒険だよ、仕事だよ。夢だよ!!
二人には残された時間が少ないので早急で愛の濃度が濃いのもうなづけます・・・。
さて、近代史好き~のわたしは、その時代がさっぱりの家人に、説明しながら鑑賞することに、このうえない至福を覚えました。
ええ、超うざくていやな人間です。
いつも自分の無知をせせら笑いながら説明する家人をいつか復讐してやりたいと思っていたので、その思いが果たせてよかったです。
アニオタの青年が、アニメなんて全然興味ない(でもうんちくを聞く耳はもっている)彼女に、「俺ってすごいんだぜ!!」と鼻息あらくして説明しまくる気持ちがようくわかりました。
フハ!!楽しいな!!
(聞いてるほうはすげえ迷惑)
あと、いい意味で枯れた仕事人間の作品だったのがよかった。
男たちの中折れ帽子にスーツがしびれた。
菜緒子さんの去り際もよかった。
こんなにエピソードばらまいて、激動の時代でもあるし、ラストいったいどう収拾つかすんだ・・・と不安だったけどいいラストだった。
風立ちぬ、というのは、ご存じのとおりポール・ヴァレリーの詩訳の一言葉でもあり、堀辰夫の小説のタイトルでもあるけれど、これから、また強い時代の風が吹いてくる、そのざわざわした予感をはらんだタイトルでもあるのだなーと思いました。
この本で、監督は今の時代は、戦前の空気に似ているといっておりますが、たしかに今の時代、1930年代に通ずるキナ臭さを感じます。
その臭さは、これからもっと強みを増すでしょう。
映画の内容はマニアックすぎて子供がみるのはつらいかもしれません。
時代や場面の切り替えが突然なので、なんのことかさっぱり面白くないと感じる人も多いと思います。
それでもわたしが子供だったら、やはり「心にひっかかる」作品だと思う。
大人になったらまた観たいと感じます。いい映画でした。
ああもう、話始めるときりがないので、仕事に戻ります。
今日の日記は中二病っぽい内容ですみません。
ええ、どっぷり引きこもってます。
わたくし、普段の口調は汚く皮肉屋なので、ブログではそんなことでは誰も読まなくなる!とお上品ぶろうとしているのですけども、うっかり仮面が剥がれてしまいました。うふふ、お里がしれますわね。
最後にごーまんかましてよいでしょうか??
ドイツの夜のシーンで、機械工の若者(たぶん社会主義者かユダヤ人)が、突撃隊だか警察に追いかけられる影の演出・・・。
「第三の男」そのままやんか!!と思った。