アマチュアという天才。

今日は久しぶりに強烈な刺激を受けた日でした。

 

ネットでものすごく才能があるクリエイターさんを見つけてしまい、その方の紡ぎだす世界にどっぷり浸ってしまいました。

 

同業者ではなく、ツールもデジタル派の、しかもアマチュアの方なのですが、「これだけ作れたら作家冥利に尽きるなあ・・・」と感服するくらいの仕事をされる方です。

 

いやもう、さっそくその方の商品を購入させていただいたり、ブログやツィッターや動画を拝見させていただいたり。

 

こんなに強い根性と意識の高さとセンスや技術を兼ね備えたクリエイターさんがいるのか!と圧倒されました。その仕事の緻密ぶり。正確なデッサン・・・!!

 

まだ若い方なのですが、美的センスと知識、プロ意識が非常に高く、竹を割ったようなすがすがしく、頭がよい言葉を話される方です。

 

なにより、経験値も高く、量産をし続けるパワーに感服。

個展も定期的に開き、イベントにも常に参加されているようです。

 

いやあ、ほんとにびっくりしました。

 

 

 

最近デザインや柄に興味を持ち出したこともあり、できるだけクリエイターさんの作品は購入させていただいて、じっくり眺めて研究している時間が増えました。

とっても勉強になります。

 

わたしは美的センスがないとずっとコンプレックスを感じていたのですが、最近わかったことは、「美しいものやセンスのあるデザインをみてこなかっただけ」ということに気づきました。

鋳型がわからないとモノが作れないのと同じように、世界が狭かったのですね。

また、その世界を知ろうとする意識も希薄でした。

 

それを踏まえて、自分の過去の作品の絵柄や表現をみると、「ああ、これじゃあ売れないわ」と今ではとってもわかります。痛いほどに・・・。

ダサい。センスなさすぎ。古すぎだよ・・・。

もし田舎に暮らしていたら、過去の作品全部引きちぎって焚火にして燃やしてやりたい。

それぐらい、プロとしてはちょっと・・・なレベルでした。

なぜデビューできたのか、連載までさせていただけたのか、今となっては不思議です。

技術はもちろん、プロ意識もまったくない、仕事なくてもまあ別に仕方ないや、職種変えようかなア・・・とぼんやり感じるくらいの甘ったれた怠惰な仕事できない人間なのに・・・。

 

インプットを自分の表現でアウトプットするにはまだまだ時間がかかったり未熟だったりしますが、方向性やビジョンは明確になりつつあり、「これだったら勝負ができるか?」とじわじわ感じだしていた矢先、自分より年若い才能をもった作家さんの仕事をみて、かなり刺激を受けました。

 

あそるべし、80年代世代!!

 

今日はその方の仕事ぶりにただただ脱帽するばかりで、仕事に手がつかなかった・・・。(このあたりが甘ったれ・・・)

いやあ、同業者でなくて、よかった・・・と安堵するチキンな自分。

かりに、もし同じ業種に参入されたら、きっとすぐ売れると思います。

それぐらい自信をもってかっこいい仕事をされる方です。

 

ああ、もうおなかいっぱいで、その方の世界の残像が頭の中をかけめぐり、今日は何もできません。

 

こういう感情を、久しぶりに味わいました。

贅沢なことですね。