いのちの食べかた。
「いのちの食べかた」を観ました。
有名なドキュメンタリーなのでご存知の方も多いはず。
野菜や卵、豚肉や牛肉、ミルク・・・
わたしたちが普段スーパーで買って口にしている「食べもの」は、いったいどういうところで育ち、どのように収穫され、解体されてゆくのか・・・
食卓で「お料理」としてだされる「いのち」はどこからくるのかー
その生産工程を淡々と写しだしています。
そこにはなんの感情も脚色もありません。
・・・正直、動物の生産過程は観るのは勇気がいりました。
ブロイラー工場の中でコンベアーの中に吸い込まれる大量のひよこたち・・・。
ひよこがまるで、「ぽんぽんぽん!」とおもちゃのように機械から掃き出されてゆく様子はなんともいえない光景でした。
そこにあるのはたしかに「いのち」。
そして、「食べ物」として加工してくださる方がいるからこそ、わたしたちは食を味わうことができるという現実。
大量生産の現代、「いのちを食べる」ということは、大きな残酷さを伴うことだなあ・・・と深く考えさせられました。
この作品が作られたドイツと、日本とでは少々生産過程は異なりますが、今の飽食の日本人だからこそ見てしかるべき作品だと思います。
あのブロイラーがスーパーで安売りされている鶏肉に・・・
マックやコンビニのチキンに・・・
などと考えると、冷蔵庫の中にあるアスパラ1本や、お肉の残りさえ無駄にはできませんね。
命を生ませ、コントロールするのが人間なら、その最後の落とし前をしっかりつけるのも人間。
残酷にも、「いのち」の真価を問われる最後の場所は、
わたしたちの食卓にあります。
〈今夜の献立〉
しいたけとツナのアンチョビーパスタ。
めかぶの卵焼き。
アスパラとキャベツのグリルとモッツアレラチーズ。
根菜のミネストローネ。