妊婦健診。
本郷まで妊婦健診へ行ってきました。
今まで近所(といっても歩いて35分ほど)の産科に通っていたのですが、持病があるため、総合病院に変えたほうがいいとのことで、結局某国立大医学附属病院へ。
朝一番に近い状態でいったんですが、もうなんというか・・・
まさに総合大学という風情でした。
診断願い書いて提出→初診受付→カルテ受領→やっとこさ産科の受付→尿検査と血圧測定→診断願い提出→やっと問診と超音波検査→内視鏡検査→血液検査→助産師さんから病院と妊娠経過の流れのDVDを見せられる→受付にて終了→総合受付にて会計→電光掲示板にて受付番号が表示されたら窓口か自動支払機にて金額支払。
ざっとこのような流れで2時間半かかりました。
しれっと窓口のおとなりのボードをみたら、本日の予約患者数、3058人だそうです。
うわあ、そっすかあー。そんだけさばくのなら流れ作業でいくしかないですよねえ。
総合病院での、家畜のようなたらいまわしとは、こういうことをいうんだな。
わたしのほかにも、わけもわからず、次はどこへ行けばいいのかわからずオロオロしている人たち多数。
・・・知らない場所で固まってしまう猫というのは、こんな感じだろうなあ・・・というくらい迷路でした。
しかも診断にあたった先生が・・・先生がね・・・なんだかちょっと微妙。
若干男臭が漂い、ほのかな汗のかほりがぷんぷんするのね・・・。
会った瞬間からわたしのシックスセンスは警告をならしている状態。
ちゃんと風呂に入ってるのか?!もしや宿直明けなの?
患者の顔も見ないし、自分のペースで物事を進めているような・・・変な印象。
超音波検査も諸所の造作がゾンザイだし。
(超音波のゼリーをふくための紙やエコー写真を投げてよこしたり)
激痛の内視鏡検査も加わり、わたしのナーバス度はよけいヒートアップ。
ぐいぐい膣の中に棒やら内視鏡やらを入れられたときには憎しみと怒りしかこみあげてきませんでした。
痛いんだよ!!怒
母体の怒りを察知したためか赤んぼもぐるぐる動いていたらしく、
「あれ?さっきの超音波では頭がちゃんとしたになってたのに、逆子になってるねえ~」といわれたときには、「アンタがぐいぐい押しこむから娘も逃げてんだよ!!」と心の中で毒づいてしまうほどでした。
ええ、もう、平静さを装うのが大変でした。
しまいには「痛いです!」と言ってしまいましたが。
もう、ほんと、どうにかならないかなあ、内視鏡・・・。
そしてもしかしてあの人に取り上げられるの?赤んぼ。
正直、すごく微妙なんですが。
いや、プロなんだしちゃんとやってくれる、ちゃんと処置はしてくれるとは思うけれど、いかんせんわたしのシックスセンスが若干の拒絶反応を・・・。
持病に関しては、どこの病院行ってもちぐはぐです。
処方による赤ちゃんに与えるダメージやもしものときの責任を恐れてか、(データがないから)たらいまわしされているといっていいくらいです。
心療的な病気は本当に診断や処方が難しいのだなといやというほど思い知らされました。
病気のわたしが悪いんだから、あんたたちは職務を果たしただけで、なんの責任はないんだからと思うんですけど、医者という立場柄、そういうことでは片付けられないものがあるのでしょうね。
しかしまあ、とにかく疲れました。
これだったら、今まで行っていた産科のほうがましです。
診察の流れもスムーズだし。
いくら日本の最高学府の病院といえど、自分が行きたい病院って、こういうんじゃないな~としみじみ強く感じました。
かろうじてよかったことは助産婦さんのケアが丁寧そうだと感じたこと。
(今回は初めてだったのでパッと見の印象だけですが)
また別の病院を探すのも手続きがめんどうだし、費用もかさむし、必ずしもそこが最良という確信はまったくないので、我慢して通うしかありません。
病院から出た後はかなりナーバスになりましたが、産むのは自分なんだし、医師には胎児に異常があるかどうかを診察していただいて、あとの心のケアは助産婦さんに相談するのがよいだろうという結論に達しました。
だって、戦地や衛生状態が最悪の場所でも、原始の時代から女は子供を産んできたわけですよね?
産むときはもう、どういう場所や状況であろうが生まれるものなんだ・・・心づもりも人をあてにはせず、自立しようよ、自分・・・といいきかせると、少し楽になりました。
しかしこのまま帰宅するともっと落ち込みそうなので・・・
弥生美術館の催し物をチェックした後、少し歩いて、根津神社へ。
参拝して、境内の木々のざわめきを感じていると、それまでの疲れが少し雲散。。。
この近辺は、歩いているといまだ明治大正(震災前の)の風情を残している場所があって、都内でも一番好きな場所です。静かで、素朴。
けして派手ではなく、ほかの学生街と比べると静かすぎる街かもしれませんが、こういう場所はなかなかないと思います。
震災・戦後を経ても雰囲気が変わらないのは、どうやら老舗が街の変貌を拒んだそうですね。さすが!!
天候も素晴らしく、神社には外国の方もちょこちょこいらしていた。
(谷根千を選ぶのはなかなかしぶい)
池には亀も日向ぼっこ。
いいなあ、お前たちは・・・。
そして、ささくれだった心をいやすには食い物しかない!と思い立ったわたしは、かねてから行きたかった芋甚さんへ!!
芋甚さんは言問道りをはさんだ根津神社の入り口付近にある甘味処です。
大正7年創業。
最初は焼き芋売りだったのですが、震災後、アイスクリームを売り始めてそれが人気を呼び、現在も観光客や地元の方に愛されている老舗とのこと。
わたしは森まゆみさんのこちらの本で知りました。
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アイス最中や人形焼、あんみつは持ち帰りができるので、さっそく購入!
人形焼きはほっこりあったかい。
お昼ごはんも食べていなかったので、帰宅途中の公園でこらえきれずに食べてみたところ・・・
う・・・うまい!!!!(涙)
写真でわかるでしょうか?このどっしり感!!
中身のアン粒がね・・・「あ、ちゃんと作ってる」と思わせるような素朴で丁寧な味ごたえでした。
ああ・・・おいしい、もぐもぐ。もっといっぱい買っておけばよかった!!
こちらはあんみつです。
袋がザ・昭和を醸し出していてたまりません。
お次は根津駅までの帰り道に立ち寄ったおいもやさんにて。
根津といえば芋ですよ・・・。芋なんですよ・・・。
かわいい紅玉の焼き林檎とスイートポテトをドッキングさせたお菓子がセールで売っていたので迷わず購入!
あと大学芋も。ほうじ茶と一緒に味わいたい。
通りでは谷根千エリアを紹介した「下町まっぷ」なるものがあったので頂戴いたしました。
まだ森鴎外記念館にはいってないのですが、鴎外の小説は好きです。
今この本読んでいます。
こういう表紙の藪っぽい道は、今でも根津や谷中にありそうです。
インバネスのコートほしいなあ・・・。
そして最後にチェックしていたケーキ屋さん「セレネー」に立ち寄りました。
食べログでもフィナンシェが有名らしいですね。
家人にはモンブラン、わたしはショコラケーキを注文。
帰宅後さっそく食してみたら・・・
これもうまし!!!!
買って正解でした。ショコラおいしいなー。個人的に一番好きな甘さ加減でした。
根津に行く度、ほかのケーキも制覇したくなる衝動にかられました。。。。
こちらはフィナンシェ。
焼いて15分おくと、とってもおいしいのだそうです。
後日のおやつにとっておきます。楽しみだな・・・。
(あ、小麦のグラシン袋は私物なので関係ありません)
いやはや、久しぶりに買い込みました。
よっぽどストレスたまってたんでしょう。
なんせ持病とつわりで6月から全く外出らしい外出をしていませんでしたから。
ほかにもお豆腐屋さんやら根津のタイ焼き屋さんやら、かりんと屋さんやら、おでん屋さんやら食べたいものがたくさんあるのですが、これはまた次の検診のときのお楽しみにしておきます。
地獄のあとは、旅気分。これ以上太らないように気を付けます。